昭和のお話シリーズ ~福島市の中心で「バスターミナル!!」と叫ぶ~

前回好評につきレトロネタでお送りします(好評って誰から?)。

今回は「福島市の中心」が県庁や駅前ではなく上町にあった頃のハナシです。その中心の名は「バスターミナル」。

昭和の福島でも自家用車は猛スピードで普及してきましたが、主婦や学生たちが郊外から買物に訪れる手段はバスだったんですね。そのバスターミナルは、うっすらとした記憶だと確か3階建てぐらい。入ってくるバスと出発するバスが真ん中の柱をはさんで忙しく出入りしていました。上の階にはレストランがあり、とにかく楽し気な雰囲気にあふれていたのをおぼろげに想い出します。

そこから皆さんが向かうのは当時大町にあった中合。屋上にはロケットタワー。そして道路の両側にアーケードを備えたスズラン通り商店街。今のパセオ通りですね。そもそも前述のバスターミナルは、実は路面電車の駅だったというハナシ。バスタだった、そのまた昔に梁川から保原、伊達町(旧)、瀬上、本内を通って浜田町、豊田町と来て一度、栄町の国有鉄道の駅前に着いた後にやっと上町バスターミナルが執着駅だったのが「福島電鉄」(現・福島交通)という路面電車の会社だったのです。

路面電車もバスも、そしてデパートや商店街も、上町が中心だったというお話でした。

では、また。