湯豆腐の真実。
湯豆腐の前に、冷たい豆腐を「冷奴」と言いますね。そもそも「奴」とは武家に仕えて雑務を一手に引き受ける奉公人で、着ていた制服は釘抜紋(丸に🔷)の半纏。それで🔷の形をした豆腐を奴と呼んでいたという粋な江戸のエピソード。
さて、どうしたって主食にはなれない湯奴あらため湯豆腐。例えば4人前3丁ほどの豆腐に吸い口のネギや油揚げを足し、沸いた湯に小さじ1ほどの重曹を溶かしてみると、これが不思議。あっという間に豆腐の角が溶けてまるで豆乳鍋状態に。
そこに味足しの味噌や味醂、湯がいた鶏に柚子胡椒なんぞを足せばホラ。あっという間の奴おどり、主食の湯豆腐鍋ができました。寒い夜にはぜひ。では、また。