見慣れたものと、見慣れないものの違いとは。

はるか昔。明日をも知れない狩猟民族から、安定した暮らしが手に入る農耕民族へとライフスタイルを大きく変えた人類。その記憶はDNAにしっかり刻まれているらしいですね。未知の土地を求めて放浪するリスク、ストレスとともに生きてきた人類。外敵を恐れ、食料の確保に不安を抱えて暮らすよりも今までの環境や習慣を変えずに過ごしたいのです。

その一方で、見知らぬ土地を旅することは潜在的な幸せを感じるということも心理学的に証明されている。「新しいこの土地には獲物がいっぱいいるかも」「ここならもっと豊作になるかも」と期待するからなのか。

この、見慣れない地図はメルカトル図法という小学校から習ってきた世界地図を、ある研究者が実際の国の面積で再現したもの。北極南極に近い、つまり緯度が高いほど小さく(というか、これが正しい面積に)なっている。北アメリカもカナダもひと回り小さいし、ロシアなんて10分の一ぐらいに感じる。EU全体もとても狭いし、北欧のスカンジナビア半島は日本の北海道から九州までと同じ長さなんだな。

世界史で習った「列強諸国」への畏れはメルカトル図法の世界地図があったからかも。では、また。