退去の日のオキテ「原状回復」を          いつも心のどこかに

 梅雨明けもどこ吹く風で、蒸し暑さが和らぐ2、3日。真夏もひと休みという感じですね。

 さて最近、賃貸入居者様から「エアコンを自費で増設したい」というご要望を頻繁に頂きます。猛暑の福島ならではですね。まずは賃貸物件の家主様からの許可がないといけませんが、それ以上に大切にして欲しいのが解約(退去)時の「原状回復」。

 一般的なコトバに「現状維持」がありますが、そのゲンジョーではなく「原状」つまり「もともとの状態に戻す」のが原状回復の意味合い。賃貸契約の大原則がそこにあります。出て行くときには元に戻して退去していただく。このことは契約時にキチンとお話しています(重要事項説明)。
 前述のエアコン増設のケースなら、①エアコンを取り外す②ダクト用に開けた壁の穴も戻す③エアコンの使用によって静電気などで汚れた壁もキレイにする④エアコンのために電灯契約のアンペアを自分で変更契約した場合には元のアンペアに契約し直して退去するのです。もちろん、無断で入居時に備え付けてあったエアコンを取り外し、新品を購入・取付けなんてもってのほか。

 それもこれも「自分のもの」でなくて「部屋まるごと家主からお借りしている」という世界共通の賃貸ルール。後から入居する人もエアコンあれば喜ぶでしょ?という認識は、実は誤り。

 そこに暮らす限り、いつも心に「原状回復」を。では、また。