下水の逆流に備える「水嚢」は           カンタンに手作りできます

 昨日の山形や新潟、喜多方の大雨被害はこの地としては珍しい線状降水帯の発生が原因でした。同郷、東北人としてとても驚き、天候の常識が変わってきつつあるのを実感しました。

 さて、今日のお話はそんな大雨に備える1つのヒント。下水の逆流による被害を防ぐカンタンな方法をお教えします。

 1階にあるトイレやバスの排水管は、地域の下水道管とつながっています(浄化槽設置の建物以外)。豪雨被害で本管の逆流が発生すると宅内の排水管にも汚水とともに流れ込んでくるんです。そうなってしまうとタイヘン!!  臭いはもとより、下水に濡れたものはすべて廃棄。考えただけでもウンザリ。

 でもその被害は手づくりの「水嚢(のう)」(水を入れた風船)で防げます。ゴミ袋のようにできるだけ大きなビニール袋に水を入れて作った水風船で排水ヵ所の穴をふさぐように置くだけ。これで汚水があふれにくくなりますし、汚水が混じった臭いも室内に流入しにくくなります。キッチン、洗面台、浴室の排水孔など下水道とつながるすべての穴を水嚢でふさげば水害の2次被害(臭い残り、消毒清掃)は軽減されるというわけ。水嚢作りのコツはビニールを2重3重にすること。トイレの場合は念のため水嚢の上に重しを載せること。使い終わったビニール袋は誤ってトイレに流さないようにだけ気を付けて下さいね。詳しくは「下水 水のう」などで検索を。 では、また。