明治、昭和どころか平成も遠くなりにけり

昭和の初めに中村草田男さんが詠んだ、昔を回顧する有名な俳句。思い起こしたのは家電量販店のフロア。年末年始に向け、来年のパリ五輪に向けてテレビを買い替えようと考えている皆さんに驚愕の事実をお伝えします。こんにちは、福仙通商のオーサワMです。

ま、一部の(Z世代の)方はご存じの内容かも知れませんがテレビ録画の話です。というのも昭和世代のワタシたちは録画したVHSテープを貸す、という行為がフツーにありました。時代が移り、ビデオデッキからDVDレコーダーへ、さらにUSB接続のHDD(ハードディスク)、TVerやhuluなどの見逃し無料配信サービスへと進化しつつあります。これを果たして進化と呼ぶべきかどうかはさて置いて、家族だけで楽しむだけの録画番組であっても「テレビを買い替えると、HDDに録りためた番組はもう見れないモンダイ」という事実に驚愕するハズです。新しいテレビにそのHDDを接続しても見られないんだそうです。

いえ、驚きませんしテレビ自体、興味ないんです。あ、そぅですか失礼しました。ですがテレビが団らんの中心だった家庭で育った世代には、テレビ録画は「そのうち見るからとりあえず録っておく」略して「とり録」が習慣化しています。その総量はオーサワ家の場合、HDD2台に合計100時間ぐらい。1テラバイトほどのドキュメンタリー番組や花火大会映像。それらすべての録画がテレビの買い替えを機に海の藻屑と消えます。あ、海には捨てません例えです。なんでもHDDは接続したテレビ個体を認識して録画する仕組みで、著作権保護のために他のテレビに接続しても再生できないのだそう(一部、サーバ機能のあるHDDレコーダーとLAN接続なら可能)。

じゃ、買い替えるのやめたら~? 魔女のささやく声が哀しげに響きます。あー量子ドット液晶がぁ~。では、また。