部屋探しのキーワード  その3~夏を以て旨とすべし

2023/04/02

日本には古くから「家のつくりようは夏をもって旨とすべし」という兼好法師の言葉があります。彼はたぶん僕、オーサワMと同じ暑がりだったんですねw。

冬は寒けりゃ囲炉裏にあたり、綿入れ半纏とか柿渋和紙、今ならフリースやダウンをいっぱい着込めば凌ぐことができます。でも猛暑の夏はどうしようもない。それで日本の住まいには、夏を快適に過ごす工夫がたくさんあるのです。風通しの良い窓の配置や日射を避けるために軒の出を深くするなどがそれ。

アパート探しでも同じ。今は春まだ浅き肌寒さですけど、「酷暑の夏」を想像することが大切なんです。上記で言えばまず、室内の熱気を速やかに戸外へ出すための「2方向の窓」。これは角部屋が一番ですが、そうでなくても玄関方向の窓と南の窓を一直線につなぐことができる間取かどうかがポイントです。そして夏に強いのは2階ではなく1階。熱射をまともに受ける屋根から離れた1階の部屋の方が暑くなりにくいのは直観的に分かりますよね。それは角部屋か中部屋かにも言えます。

これらを総合すると、「窓の配置がストレートで熱気排出のしやすい窓のある1階の中部屋」がベストと言えそうです。もう一つのヒントが「夏の西日方向に大きな樹木や別の建物が建つ物件」も好条件。ま、帰宅時間に合わせてエアコンをタイマー設定するのがラクチンですけどねw。

では、また。