樹にとって夏は成長の季節、伸びすぎた枝の「越境モンダイ」

真夏の福島からこんにちは。弊社の本店が立つパセオ通り、青々とした街路樹ケヤキの枝が青空にどこまでも伸びていきます。夏は成長の季節。成長の早い木の場合、例えばユーカリの木、サクラやケヤキ、シマトネリコなどは条件によりますが年間で2メートル以上も伸びることがあります。

先日、あるアパートのご入居者から「お向かいの庭から枝が伸びてきて、ついにこっちの窓をツンツンしてくるようになってしまって。なんとかして欲しいんです…」とレスキュー要請。

まずは現地に行き、くだんのお向かいさんへ。事情を話すと、伐採しようしようと思ってるうちにこんな猛暑になってしまい、後回しにしてしまったとのこと。ご承諾いただき、越境している枝を塀の内側へ折り返してあげました。勝手に伐採してはダメという法律(民法第233条)を聞いたことがあると思います。

と、ここで最新の法改正情報。ことし2023年4月に民法が改正施行されて、越境された側の所有者(上記でいうとアパートのオーナーさん)なら切って良いことになりました!!  ただし「伐採して欲しい」と申し出ても切ってくれなかったり、そもそも隣家が空き家で所有者が不明、または大至急切ってもらいたい事情がある場合に限るのです。

それと、枝はダメでもなんと竹などの根っこはこちらに伸びてきたら切っても良いという法律があるんです。●民法233条4項「隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、その根を切り取ることができる」

人生、植物、いろいろありますね。では、また。