熟する実、その必死さが美味しい。
夏と言えば桃。桃は追熟する果物の筆頭ですね。イチゴやブドウ、和梨やパイナップルは追熟しません。同じ夏の果物スイカも収穫した後に甘くなることはありません。待ってたアナタ、残念でした。
収穫したあとから色づきも濃くなって甘くなる。この仕組みは果物自体がもともと持ち合わせる「細胞壁分解酵素」と、放っておいても果物自体が放出するエチレンガスの作用です。つまり、自分自身でどんどん熟していく実なのです。そして動物に食べてもらい、種をあちこちへ運んでもらい、糞と一緒に排出してもらい、その土地に根付く。それがハッピーストーリー。
熟しても食べてもらえないのはアンハッピーだから動物にコビを売る。それが熟した香り。このままだと腐っちゃうよ。今のうちがおいしいよ。おいしそうな香り、種を残すための香りは、いわば腐敗臭。種を残すための必死な化学変化。はやく食べて~。
はい、すぐ食べよ。では、また。